MD研究者育成プログラム

最近の成果など

<2024年度>

・2025年321
MD研究者育成プログラム卒業生佐伯壮一朗先生が在学中に行っていた研究成果が研究論文として
「Maturitas」に採択されました。
Saeki S, Tomizawa R, Minamitani K, Nakata K, Osaka Twin Research Group, Honda C. 「Heritability of bone mineral density among Japanese women: A twin study.」Maturitas. 2025:108251. doi: 10.1016/j.maturitas.2025.108251.

・2025年316
トーセイホテル&セミナー幕張にて開催された【全国リトリート2025】において
MD研究者育成プログラム参加学生 杉村涼さん(免疫細胞生物学)がポスター賞を受賞しました。



・2024年1111
令和6年度MD研究者育成プログラム6年次修了発表会が開催されました。
6年次学生4名による優れた研究成果発表と、学生26名・教員3名による活発な討議が行われました。

・2024年1021
MD研究者育成プログラム5年次参加学生 豊田浩亘さん の研究成果が共同筆頭著者研究論文として
「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」誌に掲載されました。
E. Oguro-Igashira, M. Murakami, R. Mori, R. Kuwahara, T. Kihara, M. Kohara, M. Fujiwara, D. Motooka, D. Okuzaki, M. Arase, H. Toyota, S. Peng, T. Ogino, Y. Kitabatake, E. Morii, S. Hirota, H. Ikeuchi, E. Umemoto, A. Kumanogoh, & K. Takeda, 「The pyruvate–GPR31 axis promotes transepithelial dendrite formation in human intestinal dendritic cells」, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 121 (44) e2318767121, https://doi.org/10.1073/pnas.2318767121 (2024).

・2024年1013
MD研究者育成プログラム4年次参加学生 小川雄大さんの研究成果が共同筆頭著者研究論文として
「Cell Death Discovery」誌に掲載されました。
Hayashi K, Horisaka K, Harada Y, Ogawa Y, Yamashita T, Kitano T, et al. 「Polyploidy mitigates the impact of DNA damage while simultaneously bearing its burden.」 Cell Death Discov 2024;10:436.

・2024年85
国際交流ホールにて京都大学・神戸大学・大阪大学三大学で共同開催された「令和6年度関西地区学生リトリート」に
MD研究者育成プログラム参加学生7名が参加し、MD研究者育成プログラム3年次参加学生西村洋志さんが口頭発表を、
同じく3年次参加学生 岸陽介さんがポスター発表を行いました。
また、会の企画運営に参加するとともに、活発な討議と交流を行いました。
    
岸陽介さんがポスター発表奨励賞を、永安郁弥さん・西村洋志さんがベスト・ディスカッサー賞を受賞されました。





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MD研究者育成プログラム

  • 1年次前期の「基礎医学体験実習」では、まず基礎医学系各講座が最新の研究内容などを紹介します。ここでは、生命現象の多様さ、医学研究のおもしろさ、医学研究への姿勢、長年の基礎研究がいかに先進医療に貢献してきたか、大阪大学医学部でどのようにして画期的な研究成果が生まれたかなどを感じ取って欲しいと思います。講義にひきつづき、基礎医学講座における実際の医学研究を見学します。複数の研究室を見学しますので、直接研究室の雰囲気を味わってください。1年次後期からはさらに進み、希望する研究室での研究体験を開始します。2年次後期開始時に、本プログラム参加者を選考し、配属する基礎医学系教室を決定します。
  • 医学序説は、医学科の正規のカリキュラムですが、MD研究者育成プログラムでも重要な位置を占めています。以前より本講義は、医学部入学直後の学生諸君の医学への関心を高めてもらうことを目的として開講してきました。平成21年度以降は、その内容を大幅に再編成し、大阪大学医学部の大先輩の先生方の特別講義と、現役教授による最新の臨床的話題を中心とした講義を実施しています。ここでも医学を学ぶことの意義、研究のおもしろさなどをぜひ実感してください。
  • 2年次後期より、本プログラムにのっとって基礎医学研究を本格的に開始します。実際に各研究室で研究に参加し、研究手法、論理的思考能力、プレゼンテーションやディスカッション能力を養います。医学英語を修得する機会を設け、学会発表や短期の海外留学も積極的にバックアップします。
  • 本プログラム参加者を対象とした研究発表会を定期的に開催します。同級生や先輩の発表にも積極的に出席し、ディスカッションに参加してください。また、同じく基礎医学研究を志す他大学の学生との合同発表・交流会にも参加します。研究成果がまとまった段階で論文として発表し、研究者としての第一歩を歩み始めることになります。
  • 本プログラムは正規の授業や実習と併行しておこなうため、まとまった研究の時聞をとることが難しい場合もありますが、指導者と相談して締密な研究計画を立て、正規の授業・実習終了後の時間、週末や祝日、休暇期間を有効に利用してください。また正規のカリキュラムとして、3年次後期に約3ヶ月間の基礎医学講座配属を、5年次後期には2ヶ月間の研究室配属を予定しています。この期間中は研究に専念できる期間であり、ぜひ有効に利用してください。

卒業後の進路

  • 医師国家試験を受験し医師免許を取得した後は、博士課程大学院への進学を推奨します。
    同プログラム修了者は、博士課程入学試験(4月入学)を受験する際、語学(英語)試験免除制度を利用することができます。詳しくは、受験時の募集要項で確認してください。
  • 通常4年を要する博士課躍を3年で修了し、学位(医学博士)を取得することを目指します。
  • 大学院修了後は、初期臨床研修に参加するか、引き続き研究を続行するかを選択することができます。
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目的

医学科の学生諸君に対して、早期から基礎医学研究に参加する特別教育プログラムを実施することで、世界をリードする研究能力と国際的視野を兼ね備えた医学研究者を養成することを目指しています。

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概要

  • 本プログラムの特徴:従来の医学科のカリキュラムはそのまま受講し、その時間外を利用して基礎医学研究を実践するプログラムです。いわゆる放課後の課外活動に例えることができます。従って時間的にも負担が増すことになりますが、「鉄は熱いうちに打て」ということばのように、将来の研究者を目指す気概にあふれた若い諸君にぜひ挑戦して欲しいと願っています。われわれも、その期待に応えるべく努力します。
  • これまでのカリキュラムとの違い:これまでは医学部を卒業後、まず初期および後期臨床研修に参加し、その後本格的な研究生活に入るコースが一般的でした。この場合、研究を開始する時期が卒後5~6年と遅れてしまいます。そこで将来の研究者を目指す場合、学生時代から本格的な研究生活を体験し研究者としての基本的能力を修得することにより、その後の研究生活をより充実したものとできると考えます。
  • 開始時期:本プログラムは1年次より開始され、6年次終了までの6年一貫のプ口グラムです。平成27年度よりの新カリキュラムでは、1 年次前期は医学科の正規カリキュラム「基礎医学体験実習」として全員が研究紹介や基礎医学研究の体験実習に参加します。基礎医学体験実習後、1年次後期から希望者は基礎医学研究体験に参加し1年間、実際の基礎医学研究を体験します。2年次後期以降、選考のうえ研究教育プログラムが開始し、研究室配属となり本格的な研究が開始となります。
  • 参加施設:医学科基礎医学系教室を中心に、免疫学フロンティア研究センター、微生物病研究所、生命機能研究科、蛋白質研究所などの研究施設での研究が可能となります。
  • 参加人数(2年次後期以降):各学年10名程度を予定していますが、特に制限はもうけません。
  • 選考時期:原則として2年次後期開始時としますが、希望者には3年次終了時(基礎医学講座配属終了後)からの参加も可能とします。
  • 選考基準:基礎医学研究における素養、1 年次前期から2年次前期終了時までの基礎医学研究体験における活動状況、および面接により決定します。3年次では基礎医学講座配属における研究姿勢も重要な判定要素となります。
  • 選考後のプログラム:特定の基礎医学教室または研究施設に所属し、研究手法、論理的思考能力、情報収集能力、プレゼンテーションやディスカッション能力など、研究者としての基本的な能力を養います。また、医学英語教育を重視し、学会発表や海外留学も積極的に奨励しサポートします。定期的に研究発表を実施し、卒業までに研究成果を論文として発表することを目指します。
  • 卒業後の進路:卒業後は基礎医学系博士課程大学院に進学することを推奨します。大学院生が学位(医学博士)を取得するには通常4年間を要しますが、本プログラムの参加者は3年間での学位取得を目指します。学位取得後は初期臨床研修に参加するか引き続き研究を続行するかを決定します。
  • 単位認定:本プログラムは選択制ですが、本プログラムを修了すると選択単位(15単位)が与えられます。
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