先輩医学生からのメッセージ

令和6年度卒業生、学年代表 上田 海斗

令和6年度卒業、上田海斗といいます。
学生生活6年間を振り返る機会をいただいたので、自分の経験が後に続く誰かの役に立つことを願って筆を取らせていただきます。

学生生活 1年目

長い受験期間を超えた春、やりたいことがきっとたくさんあると思います。最初の1年は学ぶことやカリキュラムを1番自由に選択できる年です。バイタリティに身を任せてハメを外さない程度にやりたいことをやりましょう。
また、1年目に最も大事なことはコミュニティを確立することだと思います。大学での生活はなにより情報が大切です。部活でもサークルでも、気軽に声をかけることのできる人の輪というのは6年間を通じて大事な財産になると思います。皆さんが自分からここにいたいと思えるようなコミュニティを作れることを祈っています。

学生生活 2〜4年目

2年目からは基礎的な医学の勉強が始まります。私たちの代ではここでコロナ禍の煽りを受け、講義の大半がオンラインでの実施になっていました。
しかし、オンラインでも対面でも基本的なことは変わらないと思います。周りと情報を共有して、やるべきことをやりましょう。特に解剖実習は大変貴重な機会なので、気合を入れて取り組んでください。

4年生冬以降、臨床実習

4年生の秋、CBT、OSCEという2.3年の総まとめのような試験を超えるとついに臨床実習が始まります。実際に医療の場に立って学ぶというのは一見わからないことも多く、これまでと勝手が違いますが、実際の患者さんと関わることで座学では得られない経験をし、将来の進路についても考えられるいい機会でした。
5年生になると海外実習、地域実習を選択できる期間があります。私自身は地域実習を選び阪大病院と全く違う環境で多くの刺激を受けました。ぜひ行ってみたい場所、国に行って医療の多様性を感じてほしいと思います。



国家試験

上で偉そうなことを言っていますが、私自身は成績優秀というわけではありませんでした。むしろ下から数えたほうが圧倒的に早いくらいです。そんな私でも友人たちとともに勉強し、励まし合う環境に身を置くことで国家試験にはある程度余裕を持って合格することができました。
勉強法は人それぞれですが、気持ちが折れないように支え合う仲間というのが1番大事なのかなと思います。


学年代表

私は1年時にその場の勢いでクラス副代表になり、その翌年流れで学年代表になりました。主な仕事は大学側と学生側の間の折衝役で、学生の意見を取りまとめて大学に伝える、連絡事項の伝達や実習の割り振りについて主導するといったものです。 手間のかかる仕事もある中で、学年代表であることで多くの同期と接点を持ち仲良くなれたことや、先生方と関わりを持てたことは、私にとって役得だったと感じています。1年の時の自分に感謝するばかりです。

最後に

6年間を振り返ってみると、コロナ禍や試験に振り回されながらも充実した、満足のいく日々だったと感じます。
皆さんも自分の「やりたいこと」を大事にして楽しい日々を送ってください。

令和7年4月1日
上田 海斗

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